Nested ESXiでvSphere with Tanzu on NSX-Tをやって陥る落とし穴 (概要編)
vSphere with Tanzu on NSX-Tの環境をNested ESXiでハマりながら作った記録
TL;DR
勤務している会社はなんだかんだVMwareと仲が良く、お客様からもVMware製品のインテグレーションに強いというイメージを持っていただいている事が多いので、Tanzu製品の引き合いも最近多くいただく。そんな中自分自身にもそろそろTanzuの波が押し寄せてきたので検証環境でもサクッとつくったろかと思ったところ色々とハマったのでその格闘の記録をここに記しておこうと思う。
構築したかったもの
現在別用途で使っている1台のESXiサーバを使ってNSX-TおよびvSphere with Tanzuを動かしたい。先人の勧めによりNested ESXi環境でやることにした。私の場合は1台のサーバにESXiをインストールし、その上にNested ESXiサーバを構築する。
(青色の箱はもとから存在していたもの、黄色の箱がTanzu構築にあたり新たに作ったもの)
本ブログの目的
大いに参考にしているのはGo Watanabeさんのブログ。これは自宅vSphere with Tanzu勢のバイブルと言っても良い。基本的にこちらのブログを参考に構築をトライした結果になるが、自分の環境との差異をどう考えるか、ありがちなミスなどについて書いていくのが本ブログの目的。
本環境のバージョン/スペックなど
- 検証用ハードウェア: HPE DL380 Gen10
(CPU : Intel(R) Xeon(R) Silver 4110 CPU @ 2.10GHz × 2 / Memory: 160 GB Mem / Storage: 1TB SAS + 200 GB SSD) - ネストの外側 ESXi : VMware ESXi, 6.7.0, 13006603
- Nested用vCenter Server Appliance: 7.0.1.00200
- Nested ESXi Server: VMware ESXi, 7.0.1, 17325551
(4vCPU / 32GB Mem) - NSX-T Datacenter: 3.1.0.0.0.17107167
検証開始時点の筆者のレベル
- Kubernetesはオープンソース、いくつかのディストリビューション含めて触ったことはある。
- VMware vSphere製品(ESXi/vCenter)はインストールしたり実プロジェクトで他の人が設計しているのを横目で見ていたりは日常的に発生していたのでなんとかなるやろと過信しているくらい。
- NSX-Tはみたことも触ったこともない。
Nested ESXi × vSphere with Tanzu × NSX-T Datacenter構成の順序
こちらも同ブログをたどるのが一番ではあるがこちらにも一応記載。
- Nested ESXi /vCenterインストール、vSphereクラスタ作成
- NSX-T Managerデプロイ/設定
- NSX-T Edgeデプロイ/設定、Tier-0 Gateway作成
- Supervisor Cluster有効化(ワークロード管理有効化)、vSphere Pod作成、Tanzu Kubernetes Cluster構築
ハマったことの紹介
以降Part1~Part3にかけてハマったことを紹介していきます。